管理しております庭園で、柊(ひいらぎ)の花が咲きました。

ご覧になって頂くと分かるように、柊というのは葉のとげが特徴的です。
古来、この鋭い刺が、魑魅魍魎の類を払うとされ、守護木として庭に植える習慣があったそうです。
また、柊の刺に鬼が目を突かれて、侵入した家から退散したという民話「鬼の目突」に由来して、
節分に、
①柊の枝葉を戸口に立て、葉のとげで鬼を追い払う。
②鰯の頭を柊の枝の先に刺して、匂いで鬼を追い払う。
③豆がらを柊にたくさん巻き付けて、ガラガラと音を鳴らし、鬼を退散させる。
という厄除けの習慣が、各地にいまでも残っているそうです。
他にも、ネズミの通り道に柊の枝を立てておくことで、ネズミ払い(ネズミが刺をいやがって通らなくなる)にしたり、
という使われ方もしていたとか。
このように刺に特徴がある木なのですが、私は柊の花の可憐なたたずまいが何ともいえず好きです。美しい花と鋭いトゲというと薔薇がまず思い浮かぶかと思いますが、薔薇が女性に例えれば、華やかで美しいけれど、気性の激しさ、そして時に腹黒さまでも感じさせるような女性であるとすれば、柊は、より控え目で可憐な美しさをもちつつ、ただ己をしっかりと持ち、自らを律する強さももつが故に、一見敷居の高さを感じさせるような、そんな女性を連想させます。私も昔は薔薇のような華やかさをもつ女性に惹かれたものですが、最近ではやはり柊を感じさせる女性がよろしいのではないか、などと思っています。