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管理している庭園で見事な牡丹が咲きました。

牡丹
(写真は他のホームページへのリンクで代用させて頂いています。自分の写真を載せる方法がまだ分かっておりません)

牡丹というのは別名が非常に多い花ということでも有名でして、ちょっとあげただけでも「富貴草」「花神」「天香国色」 「忘れ草」「鎧草」などたくさんの種類があります。最初の三つの別名からは、牡丹が「花の王」と言われ、愛でられていたことが伺えますね。忘れ草や鎧草、というのは由来があまり直観的には想像できない感じがします。

ところで、牡丹は元々は、薬用として利用されていたそうでで、それが、唐代以降、「花の王」としてどの花より愛好されるようになったそうです。隋の煬帝や唐の則天武后も牡丹を非常に好んでいたという故事もあります。

「高嶺の花」という言い回しが、高地に咲く牡丹の花から来ていることは、あまり知られていないかも知れませんね。今は接ぎ木の技術により広範囲で生育され、広く普及していますから。

牡丹には開花時期によって3種類の品種があり、春牡丹、寒牡丹、冬牡丹と言われています。今咲いているのは「春牡丹」で、4月~5月に開花する、最も一般的な品種です。冬牡丹というのは、実は春牡丹と同じ品種を、1月~2月に咲くように開花時期を調整したものです。品種改良されているわけではなく、育て方によって開花時期を調整しているので、放っておくと、春に咲くように戻ってしまいます。寒牡丹というのは「変種」であり、春と秋に花をつける二季咲きの牡丹になります。通常、園芸用では、春にできる蕾は摘み取ってしまって、秋にできる蕾だけを残して10月下旬~1月に開花させます。

このように牡丹は古来から親しまれ、人が手をかけて様々な楽しみ方を広げてきた花と言えます。私の大好きな花のひとつです。

先日、旅先で自生の明日葉をみつけました。

明日葉

最近ですと、明日葉茶という健康茶で名前が知られているかと思います。
私はハーブや薬草の採集も趣味にしておりまして、色々とっていますが、明日葉はお気に入りのひとつです。

効用としては便秘防止や利尿・強壮作用があるとされているようです。緑黄色野菜に分類され、ミネラルやビタミンも豊富に含んでいますので、健康食品として人気が高まっているようですね。私も粉末状の明日葉を買って(こちらの商品です)、お差湯や牛乳などに混ぜて飲んでいます。

なんでも、中国でも薬用に用いられていたようで、明代に編集された薬草辞典にも載っており、また、枯れる前にとった根っこは、薬用として何と、朝鮮人参の代替品として重宝されていたそうです。

自生の明日葉は初めてなのですが、少し取って来ましたので、楽しんでみたいと思います。

管理しております庭園で、柊(ひいらぎ)の花が咲きました。

柊の花

ご覧になって頂くと分かるように、柊というのは葉のとげが特徴的です。
古来、この鋭い刺が、魑魅魍魎の類を払うとされ、守護木として庭に植える習慣があったそうです。
また、柊の刺に鬼が目を突かれて、侵入した家から退散したという民話「鬼の目突」に由来して、
節分に、
①柊の枝葉を戸口に立て、葉のとげで鬼を追い払う。
②鰯の頭を柊の枝の先に刺して、匂いで鬼を追い払う。
③豆がらを柊にたくさん巻き付けて、ガラガラと音を鳴らし、鬼を退散させる。
という厄除けの習慣が、各地にいまでも残っているそうです。

他にも、ネズミの通り道に柊の枝を立てておくことで、ネズミ払い(ネズミが刺をいやがって通らなくなる)にしたり、
という使われ方もしていたとか。

このように刺に特徴がある木なのですが、私は柊の花の可憐なたたずまいが何ともいえず好きです。美しい花と鋭いトゲというと薔薇がまず思い浮かぶかと思いますが、薔薇が女性に例えれば、華やかで美しいけれど、気性の激しさ、そして時に腹黒さまでも感じさせるような女性であるとすれば、柊は、より控え目で可憐な美しさをもちつつ、ただ己をしっかりと持ち、自らを律する強さももつが故に、一見敷居の高さを感じさせるような、そんな女性を連想させます。私も昔は薔薇のような華やかさをもつ女性に惹かれたものですが、最近ではやはり柊を感じさせる女性がよろしいのではないか、などと思っています。

私は庭園管理人という仕事をしております。
さて、どんな仕事なのか正確に想像できる方がどの程度いるものでしょうか。
いわゆる大型の公園にいらっしゃる管理人の方とはまた少し違います。

昔でいう「庭師さん」のイメージが最も近かろうと思います。
公営、私営のいくつかの庭園(「公園」ではありません)と契約させて頂き、庭園内の樹木やお花、草木のお手入れをさせて頂く仕事です。

もともと庭いじり、花育てが唯一の趣味といってよかったほど好きでした。サラリーマンとして化学メーカーの研究系の仕事についておりましたが、そちらでのご奉公ももうそろそろ良かろう、という年齢なったときに、これからは好きな庭いじりを活かして社会との接点をもち、微力ながら人様に喜んでいただきたい、と一念発起しまして、こちらの道に進むことを選択しました。

趣味の延長ではお金を頂くような仕事はできないと思い、生涯教育に取り組んでいる、とある大学の講座に参加しまして、専門的な知識を体系的に学び直し、今の仕事についた訳です。

この仕事の素晴らしいところは、四季折々の自然に一日中触れていられるところ。そして、丹精こめて世話をすれば草木がそれに応えてくれるかのように美しい花や見事な果実、瑞々しい葉を育てて、わたしたちの目を楽しませてくれるところでしょうか。生命を育てている喜びが、確かにそこにはあると感じるのです。

こちらのブログも、IT企業で働く息子に設定してもらい、50の手習いではじめてみたものなので、つたない文章とは思いますが、庭園管理人という仕事を通して日々心に去来するものごとを、日記代わりに綴ってみたいと考えております。